死ぬことと見つけたり
楽天の三木谷浩史会長のおすすめの本が気になったので読んでみた。
架空の人物を主役にした歴史小説で、死を恐れない生きる死人たちが佐賀鍋島藩の問題を解決していく話。生きる死人ってよくわからないけど、読むとそうだった。リビングデッド杢之助が活躍します。名前が素敵よね。
この人、なにが凄いかというと毎朝死んでいること。
朝起きたら、布団の中で色んなシチュエーションを鮮明に具体的に痛みまで想像して、入念に(?)死ぬらしい。新しい死に方が思いつかない時は、経験済みの死を繰り返すとか。
これをやると身も心も軽くなって、一日が楽になるらしい。起きたときに死ぬので、生きることに対する憂いなどがなくなるという理論。
今までにない発想すぎて、えぇ…と若干引きながら私もやってみることに。これで私も死人だ。
無理だった。
そもそも死んだことがないので想像力を働かせるしかないが、まず間違いなくこれじゃないというのがわかるほどに想像できない。がんばろうと思っても具体化するのが怖くてあんまり頑張れない。
練習すればもっとできるようになる気もするけど、しばらく続けようかすら迷う…。
武士の凄まじい生き様を体験したいときに。